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「海外で働くってどういうこと?」次世代を担う高校生に向けた授業をシンガポールオフィスで実施しました!

2023年10月12日と18日の2日間、茨城県つくば市にある茗渓学園高等学校(以下:茗渓学園)の生徒計12名がシンガポール研修旅行の一環として、私たちのグローバル事業の国際統括拠点(IHQ)であるシンガポールのSaison International Pte. Ltd.(以下: Saison International )を訪問されました。
 
茗渓学園は、帰国子女を多く受け入れ、また早くからIB(インターナショナルバカロレア※1)のコースを日本で取り入れるなど、海外留学・国際交流の促進、また卒業後の海外大学への進学も積極的に支援している、グローバル教育に特色のある学校です。

茗渓学園の本研修プログラムは、シンガポールを拠点に活動する日系企業で働く企業人に、日本と世界をつなぐ海外での仕事内容ややりがい、苦労話などを直接インタビューすることで、海外で働くということについて具体的なイメージを抱き、視野を広げることを目的としています。

その趣旨に賛同し、今回初めて Saison International で受け入れをさせていただきました。

10月12日に、生徒の皆さんに授業を行った管原さんにお話を伺いました。
 
※1 インターナショナルバカロレア:生徒を育成し国際的な大学入学資格を与える国際教育プログラム
 
※この記事の内容は、取材当時のものです。


管原 耕治(すがはら こうじ)

執行役員
グローバル戦略企画部
グローバル統括部担当(兼)グローバル戦略企画部長
Saison International Pte. Ltd., Director



海外で仕事をする、リアルな声を届けたい
 

ー当日の授業はどのような内容でしたか?また生徒さんの様子はどうでしたか?
 
10月12日は高校2年生8名と引率の現地シンガポールの大学生1名の計9名が、Saison Internationalのオフィスを訪れてくれました。今回の授業では「シンガポール(海外)で働くってどういうこと?」を感じてもらうことがメインテーマでした。生徒の皆さんは事前に当社のことをかなり調べていただいていて、とても感動しました。
 
せっかく貴重なシンガポール研修旅行の時間を使って当社に訪問してくれましたので、「実際に日本を飛び出し海外で働いている私たちとの会話を通じて、リアルな実態を少しでも感じてもらえれば!」と思い、高校生に立ち戻ってピュアな気持ちになって授業に挑みました。笑
 
最初に少しだけ当社が行っているグローバル事業の内容の説明を行い、その後、事前に生徒さんからいただいていたたくさんの質問に森取締役(当社取締役兼専務執行役員 グローバル事業全般執行 グローバル事業部管掌 Saison International代表) と私が答える形式で進めていきました。

生徒の皆さんは、はじめは緊張している様子でしたが、将来の夢に関して一人ずつ発表してもらったり、質問に対する答えを聞いている中で少しずつ緊張も解け、最後は一人ずつ授業の感想をしっかり話してくれました。


授業を行った森取締役と一緒に


ー授業の中で印象に残った内容を教えてください。

冒頭のグローバル事業の説明のパートで、当社グローバル事業のミッションである「ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)の実現(※2)」について森取締役から説明を行いました。

もちろん企業活動として行っている限り、利益の拡大を追求して事業を行ってはいるのですが、同時に事業を通じて目指しているミッションがその前提として存在することを知ってもらいたかったのです。

「ファイナンシャル・インクルージョン」という言葉自体は生徒の皆さんにはなじみのない言葉だったようですが、SDGsの目標としても、貧困削減に向けて金融サービスを確保することが掲げられていることをお伝えすると、さすがはいまの若者たち、SDGsに関してはほぼ全員が関心を持っていました。私たちのやっている金融事業とSDGsを関連付けて理解していただく、良いきっかけになったと思います。

※2 ファイナンシャル・インクルージョンとは:特に新興国において、銀行等から十分な金融サービスを受けられないアンダーサーブド層という人達が存在しており、その人達が必要な金融サービスにアクセスできるようにすること。

 

ークレディセゾンのシンガポールオフィスは、どのような機能を担っていますか?

シンガポールでは、現在3つの海外事業会社を運営しています。当社グローバル事業の統括を行う国際統括会社のSaison Internationalの他、海外のスタートアップ企業への投資を行うコーポレートベンチャーキャピタル事業を展開する会社やオフショアでのレンディング事業を展開する会社があり、トータルで約50名の従業員が働いています。

 生徒の皆さんにも、会社の組織図を使いながら、実際に働いているメンバーについて説明しました。当社のグローバル事業の特徴として、シンガポールも含め、現地の優秀な人材が重要なポストに就き事業をリードしていることもあり、生徒の皆さんは、たくさんの外国籍のメンバーが働いており、逆に日本人が少ないことに驚いていました。


 次世代を担う生徒の皆さんへ伝えたい想い

ー今回のような活動はどういう位置づけで行っているのですか?

 当社ではCSR活動の一環として、日本でも当社社員が学校に出向き、主に中高生向けに金融に関する授業を行う「出張授業~SAISON TEACHER~」を実施するなど、金融知識を深めることで自立した消費者の育成を目指すべく次世代への金融教育を行っています。

今回若干主旨は異なるものの、ますますボーダレスになる時代を生きていく次世代の皆さんに対して、僭越ながら、自分たちの働き方や、世界での日本人の見られ方、その中で常に意識していることなど、率直な思いをお伝えできたかな、と思います。


授業の様子

ー管原さんが生徒の皆さんに一番伝えたかったことは何ですか?

 生徒さんからの質問の中で、「グローバルな人材になるために日本人が必要とするもの、改善したほうが良いことを教えてください」というものがありました。

それに対して、森取締役より、「“Exposure”(=さらす)がキーワード。英語だけでなく異文化や環境に意識的にさらされる機会を増やす、触れる機会を増やすことが重要。そこに自ら『飛び込む』ことが、自分の経験や幅を広げるきっかけに必ずなる」というコメントがありました。今回の限られた時間の中で、一番、生徒の皆さんが真剣に聞き、メモを取ったりしていただいたように思います。実際に海外で働いている自分たちの言葉だからこそ伝わったのであれば、それが何より嬉しく、この研修をお受けして良かったことだと思いました。

生徒さんから後日感想をいただきました。

先日はご多忙の折にもかかわらず、私たちの研修を受け入れてくださり、ありがとうございました。
貴社を訪問をさせていただいた際、森さんや管原さんが緊張していた私たちにとても親身になって接して下さったためリラックスしてお話を聞くことができました。
「シンガポールと日本のどちらで働きたいですか?」という質問に、即答で「シンガポール」と答えられたのがとても印象的でした。
また、”Exposure”(さらす)の機会を持つことの大切さを教えていただき、いかに自分自身を異なる環境にさらしてこなかったかを再認識しました。
これからは日々、何かに挑戦することを意識していきたいと思います。
“自分から失敗を恐れずに飛び込む”ということを意識しながら、これからの将来を考えたいと思います。
今回の研修を通じて私たちは多くのことを学び、普通の修学旅行では得られないような経験ができました。

ー生徒の皆さんと交流してどうでしたか?
 
森取締役も私もですが、まずは、高校2年生のころにこのような研修に参加できている生徒の皆さんをうらやましく思いましたし、生徒の皆さんの将来の夢を聞いた時に、「医療関係の職業に就くためにドイツで学び働きたい」、「地球温暖化に関連する業種に就きたい」など、想像以上に具体的な夢や野望を持っている方が多く、驚いたと同時に、頼もしくもなりました。

また、こういった機会を通じて自分たちの事業の内容を棚卸しすることができ、自分たちがグローバルの舞台で実現したいミッションやパーパスを改めて認識することができたうえ、生徒の皆さんに恥じないように自分たちも『飛び込む』こと、『挑戦する』ことを続けていこうと思いました。
 
 
ー管原さん、ありがとうございました!