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異文化の地で働く私、日々新たな出会いと気付き。

毎年3月8日は国際女性デー。女性の権利を守りジェンダー平等の実現を目指すために国連が制定した日です。
現在、クレディセゾンでは多くの女性が活躍しています。国際女性デーへよせて、 クレディセゾンで実際に働く女性の皆さんと活動を連載でご紹介します。

第3回目の今日はインドに設立したKisetsu Saison Finance(India)Pvt. Ltd.(以下、KSF)で働く、グローバル事業部の水野さんとCEO&DirectorのPreshaさん。
インドという異国の地で奮闘する水野さんに、ご自身の活動について、
そして女性の社会進出がまだあまり進んでいないインド社会においてCEO&Directorとして活躍するPreshaさんについてお話を伺いました。

※記事の内容は取材当時のものです。

Financeチーム古参メンバーの結婚式にチームで参列

水野理恵(みずのりえ)
2011年入社 2019年よりKisetsu Saison Finance (India)Pvt Ltdへ出向

水野さんが今いらっしゃるという Kisetsu Saison Finance(India)Pvt. Ltd.について教えてください

Kisetsu Saison Finance(India)Pvt. Ltd.(KSF)は、2018年に設立したクレディセゾンの100%子会社で、インドでは広くレンディングビジネスを行っています。
設立後瞬く間に成長し、現在、従業員数は500名を超え、2拠点だったオフィスも20拠点以上へ拡大し(来期中には40拠点へ拡大予定!)日々成長を続けています。社員の平均年齢も20代と非常に若く、勢いのある会社です。

ムンバイオフィスのビジネスチームと

水野さんはKSFでどのような役割をされているのですか?

KSFでは駐在員としてガバナンス管理や日本への各種報告、Financeチームの一員として、日々の支払いやパートナーへの融資の最終確認者の役目を果たしています。

会社が大きくなるまでは日本人駐在員が一人だったこともあり、人事・総務・営業サポート・コンプライアンス・会社の備品や出張のチケット購入まであらゆる業務に従事していました。
新会社の立ち上げに携わる機会は日本ではなかなかできる経験ではないので、毎日が新しいことの連続で、刺激的な日々を過ごしました。

コロナ禍で国同士の移動が自由でない間も、オンラインでつながっていました

KSFで働く中、水野さんが気を付けていたことは何ですか?

私がこだわっていたのは、絶対に日本流を押し付けないことです。
立場が上の方が日本から行くと、その日本流を一方的に押し付けて信頼関係が築けず、失敗しがちという話をインドではよく耳にします。現地のことは現地のメンバーが一番よくわかっていますし、ここはインドなので、まずしっかりみんなの話や考えを聞き、お互いに納得して進められるよう、時には私が歩み寄るよう心がけていました。

そしてインドの方は、意外にも日本人以上にシャイです。仲良くなるまで、こちらから心を開くまでは相手も中々心を開きません。
しっかり時間をかけて相手を知り、私のことも話して少しずつ信頼関係を築いた結果、今では特に初期メンバーとは家族のような、兄妹姉妹のような関係を築けています。

新しいオフィスにも積極的に訪問。本社から人が来ると緊張しながらもとても歓迎してもらえました

また、仕事以外では「Noと言わない、迷ったらGo!」を心掛けていました。日本人も一人でしたが、設立当初はみんな新しい街から引っ越してきたばかりだったので、たくさんの場所へみんなで出かけました。

日本からの船便が届く前は自炊ができずに困っていたのですが、毎日みんなが手作りのお弁当(ご想像通りカレー)を分けてくれたので、連日おいしいランチを食べられました。連休明けには各地のお土産をみんなでシェアし、何を出されても躊躇せず食べる私の姿勢を気に入ってもらい、同僚の家にもたくさん招待してもらいました。
先日は同僚の結婚式に招待してもらい、親族の集まりにも参加させてもらったりと、インドの方の※Welcomingさにいつも支えられています。4年間一度もホームシックになったり、孤独を感じたことはありません。
※Welcoming…友好的に受け入れる

バンガロールオフィスの忘年会で女性社員でCTOを囲んで。会社のパーティーはボリウッドソングで踊りまくります

KSFで水野さんが得られた事や気づきはどのようなことがありますか?

KSFで得られたことは数え切れませんが、動じない心、新しい環境に飛び込む度胸、異文化理解力、リサーチ力、コミュニケーション能力が主なものだと思います。日々日本では考えられないことが起きても動じず、そこから何ができるか考え工夫する動じない心(インドでは与えられた中でなんとかすることを「ジュガード」と言います)。

どこに行っても目立ってしまう外国人だからこそ、しっかり文化や歴史(可能であればローカル言語)を理解するよう努めて、相手のことを尊重しながら積極的に飛び込む度胸。
そして積極的に私からコミュニケーションをとること。いずれも時間がかかり簡単なことではないですし、無駄だと思う方もいるかもしれませんが、これからも私は大事にしていきたいと思っています。

デリーオフィスのメンバーと

気づきとしては、本当の意味で偏見を持たないことの重要性、対話の重要性でしょうか。様々な場所で“インド人って〇〇〇”などと耳にすることがありますが、私は“日本人って〇〇〇”とひとくくりにされるのが好きではないので、自分がされて嫌なことはしないようにしています。
人でも国でも、周りの評価や評判がどうであれ、直接話してみたり、訪れて自分の目で見るまでは何も信じないようにしています。

周りの友人や社員の方からも、Rieは本当に誰とでも話すしどこにでも行くし、※Adventurousだと言われています。(この4年間、会うたびにインド人らしくなっていると言われています…笑)
コロナ中もKSFとして業務が滞らずに成長を続けられたのは、対話を大事にしてきたチームリーダーと社員の努力・信頼関係があってのことだと日々感じます。
※Adventurous…大胆で冒険心がある

リーダークラスの社員の社員研修・旅行はインドのリゾート地ゴアで。KSFは本気の※ハッカソンが行われ、仕事と遊びのバランスのとれたオフサイトでした。
※ハッカソン…ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせて造られた造語で、ITエンジニアやデザイナーなどが集まってチームを作り、特定のテーマに対してそれぞれが意見やアイデアを出し合いアプリやサービスを開発し、その成果を競い合うイベント

水野さんが今後のチャレンジしていきたいことなど、ぜひ教えてください

KSF立ち上げ当初は、“インド事業を軌道に乗せ、当社の一大収益柱に成長させたい“と思っていました。軌道に乗り始めた今は、インドに限らずより広いフィールドでの事業に携わりたいと考えています。
今まではFinanceチームに所属していましたが、投融資判断などより現場に近い場所での働きにも興味がありますし、ゆくゆくは海外経験をきちんと語ることのできる人材として、人材採用や育成にも携わりたいと考えています。

古参メンバーの結婚式にて。豪華絢爛でまさにインド映画の世界です

次回、後編につづきます