【前編】女性が自らの意思でライフプランを選択できる環境をつくりたい。日本の社会課題に正面から向き合う。
毎年3月8日は国際女性デー。女性の権利を守りジェンダー平等の実現を目指すために国連が制定した日です。現在、クレディセゾンでは多くの女性が活躍しています。国際女性デーへよせて、 クレディセゾンで実際に働く女性の皆さんと活動を連載でご紹介します。
クレディセゾンは、女性活躍推進や少子化対策などの社会的課題へ取り組むことを目的に、2021年10月より、卵子凍結保管サービス事業をはじめとした、総合医療サービスを提供する「株式会社グレイスグループ」と協業しています。
今回は、自ら手をあげてグレイスグループに出向し、取り組みを進める須田さんにお話を聞いてきました。 記事は、前後編の2本構成でお届けします。
※記事の内容は取材当時のものです。
女性がより生き生きと働きながら、子育てとキャリアを両立できる社会の実現を目指す
― グレイスグループについて、教えてください。
グレイスグループは、「子供を持ちたいと願う一人でも多くの女性の夢がかなう未来の創出」をミッションに掲げ、女性の活躍をサポートするための最先端の総合医療サービスを提供しています。グレイスグループが運営する凍結卵子保管サービス「Grace Bank」、新しいスタイルの生殖医療・婦人科クリニック「グレイス杉山クリニック SHIBUYA」の経営サポートにより、女性がより生き生きと働きながら、子育てとキャリアを両立できる社会の実現を目指しています。
― 子育てとキャリアの両立は、日本の少子高齢化問題にも大きく影響する言われていますね。
そうですね。日本は世界で最も深刻な少子化問題を抱えています。そして、実は世界で最も多くの体外受精が実施されている世界最大の不妊治療大国なんです。しかしながら、高齢になってから不妊治療に取り組むケースが多いこと、卵子提供が一般化していないことなどから、その成績が低いレベルに留まっているのが現状です。したがって、高齢になってから多額の費用をかけて苦しい不妊治療を続けた上で、結局子供を授かることができない膨大な数の女性がいることになります。
―そのような背景から、凍結卵子保管サービス提供を進めているのですね。
はい。将来の不妊治療に備え、「より若いうちに」「自主的に」採卵・凍結保存のプロセスを行なっておくことで、将来のキャリアやライフスタイルを考える女性に、より多様なライフスタイルの選択肢を提供できると考えています。
展開するサービスの一つ、Grace Bank は、今の卵子を採取し、凍結保存しておく“卵子のタイムカプセル”です。卵子は加齢の影響を受けやすく、いざ妊娠をしたい、というタイミングが訪れても、年齢によっては、思うように妊娠できないことがあります。 卵子凍結をしておくことで、将来不妊治療をする際の時間的、精神的、肉体的、金銭的負担を大きく減らすことにつながると考えています。
― 凍結卵子保管サービス「Grace Bank」は、具体的にどのようなサービスなのでしょうか。
Grace Bankは、日本最大級の卵子凍結サービスです。技術的・倫理的に信頼できる厳選した全国のクリニックと提携しているため、採卵から不妊治療まで安心して通院いただくことができます。そして、クリニックで採卵・凍結した大切な卵子は、最新のモニタリング機器と厳重なセキュリティ設備により20年以上無事故の生体凍結保管施設でお預かりします。このような国内最高水準の保管体制に加えて、保管コストの削減も実現しています。凍結卵子保管料に初期費用無料のサブスクリプションプランをご用意しており、これまでにない使いやすい価格でご利用いただくことができます。
女性の活躍を推進している私たちだからこそできる、サポートを目指して
― なぜ、グレイスグループとクレディセゾンが協業しているのでしょうか。
クレディセゾンのカード会員様は約6割が女性で構成されています。また、社員も8割弱が女性社員ということもあり、女性の活躍を推進しているクレディセゾンとグレイスグループが協業することで、卵子凍結サービスの認知拡大や最適な金融商品の開発等を進めることができると考えています。グレイスグループは、今後卵子凍結サービスだけでなく、様々な年代で女性が抱える課題に焦点を当て、各種サービスを開発していく予定であるため、福利厚生サービスとしての導入や、カード会員様向け付帯サービスなども検討していきたいと考えています。そして、多様化する女性のキャリアやライフプランの実現を積極的に支援していきます。
ー 次回、後編に続きます。ー