活力を高め幸せな組織文化を創造しよう!「セゾン・レジリエンス」を開催
皆さん「レジリエンス」という言葉を知っていますか。
レジリエンスとは、「困難な状況から立ち上がるだけではなく、起き上がってさらに伸びていく」という意味です。
私たちは、一緒に働く社員一人ひとりが健康を維持し、健やかに仕事に取り組むための環境構築や学びの機会を設け、社員のウェルビーイングな健康経営に取り組んでいます。
変化し続ける時代だからこそ、企業が生き抜くために求められる「レジリエンス力」。
当社では、社長をはじめとした取締役、執行役員(以下:役員)が当社のレジリエンスプログラムである「セゾン・レジリエンス」に参加しています。
セゾン・レジリエンスがスタートした背景や目的について、事務局メンバーの西手さんにお話を聞きました。
※この記事の内容は、取材当時のものです。
医学的・心理的な観点から向き合うこと
―セゾン・レジリエンス開催の経緯を教えてください。
世の中の環境がどんどん変化していく中で、当社が今後さらなる進化を遂げるためには、「変化に強い人と組織」を創造していくことが必要です。
そこで、「医学的、心理学的な観点から人の内面にアプローチしていこう」という考えのもと、まずは役員が率先垂範してセゾン・レジリエンスに参加し「身体・情動・思考・精神性の能力向上」を目指しました。
ー一連のプログラムがスタートし、西手さんが事務局として参加している中で率直に感じたことはありますか?
レジリエンスプログラムはもともと、アメリカのコーポレートアスリートプログラムがベースで、プロのスポーツ選手やオリンピックに出るようなトップアスリートと契約して行う成功報酬型のトレーニングプログラムでした。
このプログラムに参加されていたスポーツ選手を調べていくと、最終的な勝敗というのは、その人の「スキル」で決まるのではなく、「精神面や、食べ方とか睡眠の取り方などの日常生活が大きく影響する」ということが分かりました。
企業の経営層もアスリートと同じように経営判断や決断を行う大事な瞬間のために、精神、思考、情動、身体を鍛えて最善の選択が出来るようにプログラムが組まれています。
また、レジリエンスプログラムの目指す姿は、人間の特性を深く理解することです。
産業医である川瀬先生以外の事務局メンバーは、レジリエンスプログラムの概念は理解できても、実際にはプログラム内で何をやっていくのか、それによって具体的にどういう効果が出るのかが見えず…手探りで準備を進めていたので、そこはかなり苦戦しました。
2022年7月にセゾン・レジリエンスのキックオフ合宿を開催し、水野社長はじめ合計15名の役員を対象に開催しました。
これまで役員全員を対象とした研修などはなく初めての試み、かつ役員全員と1泊2日を共にする、という緊張感はありましたが、役員が「また参加したい、誰かを誘いたい、部下にも参加してほしい」と思えるような充実した時間になることを目指して、様々な工夫を凝らし細部まで入念に準備を進めていきました。
私は、普段は役員と接する機会はほとんどなく、どういうお人柄なのかも詳しく把握ができていませんでしたが、キックオフ合宿の2日間、15名の役員がフランクに会話されている姿を見て、役員同士の繋がりを感じました。
また、会社が危機的状況に陥るという架空事例に対し、この強いストレスを力に変え、更に会社が成長するにはどうしたらよいか、真剣に討論されている姿を目の当たりにし、私の会社に対する想いが変化している事に気付きました。
キックオフ合宿で会社のこと・社員のことを真剣に考える役員の様子を見て安心感を感じ、会社の事が今までより少し好きになった自分がいました。
そのことが一番嬉しかったです!
1年間の取り組みを通じて、感じた大きな変化
ーキックオフ合宿から約1年後の2023年8月に開催された1泊のリフレインセッションⅡに参加し、どんなことを感じましたか?
セゾン・レジリエンスは約1年間のプログラムになっており、キックオフ(合宿)→リフレインセッションⅠ→リフレインセッションⅡ(合宿)→テイクオフセッションと4回開催のプログラムです。
2023年8月には、リフレインセッションⅡを開催しました。
リフレインセッションでは、キックオフ合宿で役員が個々に立てたアクションプランについての取り組み内容や、日々の取り組みの中でどういった成果(効果)があったかの途中経過を発表するプログラムがありました。
役員たちはこの1年間 Peak Performance、 Resilience、Integrationを意識して取り組みを継続し、それが会社としての価値創造に繋がっていることが発表から分かりました。
また、会社経営における重要な意思決定にセゾン・レジリエンスの要素が活かされていることを実感しました。
ーセゾン・レジリンスを進めていく中で参加された皆さんの変化はありましたか?
例えばキックオフ合宿で実施した「身体(栄養)」のpartでは、「peak performanceを発揮するには、血糖値のコントロールが要」という話があり、低GI食品の紹介がありました。
その後、昼食に低GI食品を選択したり、決定的な状況の前には補食を摂るなど、実行されている方がたくさんいました。
セッション中にも補食を摂取してパフォーマンスを高める工夫をしました。
また、セゾン・レジリエンスの講義の中で聞いたことを、「じゃあ役員会議でも今後こういうやり方をしましょう!」とすぐに学んだ事を取り入れられるフットワークの軽さはさすがだなと思ったと同時に、すごいなと驚きもありました。
これまでは役員同士も「業務上のやり取りしかしておらず、お人柄が分からなかったけれど、セゾン・レジリエンスで業務から離れて色んな会話をすることで、これまでより深く相手の事を理解でき、仕事も進めやすくなった」という嬉しい声もありました。
社員がもっと幸せに、健やかに仕事ができるように
ー2023年11月に開催されたテイクオフセッションの内容、全体を通じて参加された感想を教えてください。
11月に1年4ヵ月かけて進めてきたすべてのプログラムが終了しました。
医学的な観点で役員にプログラムを実施することは初めてのことで、私たちにとっても新たなチャレンジでした。
セゾン・レジリエンスが効果を生み出せているのか…と不安に思う事も何度かありましたし、事務局のメンバーで集まり、これは本当に価値を見出せているのかと何度も議論を重ねました。
このプログラムを経て、皆さんが感じられたことはそれぞれ違うと思いますが、テイクオフセッションの場で水野社長が「社員がもっと幸せになってもらいたい」と社員への想いを熱く語られていたり、他の役員も担当する事業を「こういう風にやっていきたいんだ」と語られているのを聞いて、そういう事が自然と語り合える場が創れたと嬉しく感じました。
普段はなかなか出せないような役員同士の本音や会社の未来について語れる場を創り出せたことは、セゾン・レジリンスの成果だと思います。
社員が心身ともに健やかに仕事ができる、今よりももっと社員が活躍できる組織づくり、取り組みをこれからも推進していきます!
ー西手さん、ありがとうございました!