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【前編】社員が社員のために。教えることが、新しい自分の発見と喜びにつながる

クレディセゾンでは、2022年6月より、社員自身が持つ専門・得意領域スキルを他の社員に講師となって教える実践型研修制度「セゾンの学び」の講座を開講しています。

この活動は、手を挙げた社員が自ら、プログラム作りから講座準備までを行い、講師となって授業を実施するもので、3月までのプレ講座を経て、ついに6月より本格始動!6月に実施した2講座には、合計26部門、総勢80名もの社員が応募し、受講後のアンケートでは満足度88.5%と、多くの社員が満足する結果となっています。

今回、「セゾンの学び」を企画し、本格展開まで導いた、プロジェクト立役者であり、「セゾンの学び」校長の執行役員 磯部泰之さんに、活動への想いや、思い描く近い未来についてインタビューしました。記事は、前後編の2本構成でお届けします。

※記事の内容は取材当時のものです。

磯部 泰之(いそべ やすゆき) 
株式会社クレディセゾン 執行役員
Collection&Researchビジネス戦略 クレジット事業部長

会社を支えている縁の下の力持ち。その経験やスキルにスポットライトを当てたい

―「セゾンの学び」をプロジェクトとして立ち上げたきっかけや背景について教えてください。

このプロジェクトは、「マネジメント層がリーダーシップをとり、社員と共にクレディセゾンの未来を考える」事を目的に、昨年から始動したプログラム「NEXT SAISON」にて、提案したのがきっかけです。役員が自ら考えたテーマをもとに、チームを組成し、手挙げで参加したメンバーと共に熱い議論を交わし、提案を作り上げ、全社員へ向けてリーダーである役員がプレゼンを披露するものでした。

プレゼンのリハーサル中

「NEXT SAISON」のテーマは、新規事業・既存事業拡大・風土改革などジャンルは自由でしたので、私はこのとき2つ提案しました。一つはクレジットカードの新しい商品について、もう一つは、ビジネスに係わらず社内で広く社員が参加できるものがいいなと思い、考えました。

現在私が担当している「クレジット事業部」は、審査センター、途上管理センター、債権管理センターなどの5つのセンターがあり、各センター200名以上の社員で構成され、事業部内には1,000人を超える社員が在籍しています。

その業務内容はセンターによって様々ですが、各分野には長年業務に携わるプロフェッショナル達が大勢います。しかし、当社のクレジット事業には欠かせない縁の下の力持ちなのですが、正確なオペレーションが当然に求められ、オペレーションミスは許されず、社内で注目してもらう機会は多くありません。また、担当する業務を遂行するために、社内の数値集計ソフトや、Excelなどで高度なスキルをもつ社員もいて、もっとそのスキルやノウハウを社内で幅広く役立てる事ができないかと考えました。さらに社内には、法人営業のプロ、インフォメーションのプロ、当社の中でも率先して海外事業にチャレンジした海外駐在の先駆者など、身近にいる同僚の中に、実は色々な先生がいるのではと思ったのです。

そして、これを「NEXT SAISON」でのテーマに設定。このテーマに共感し、手を挙げてくれたメンバーと共に、プロジェクトとして進め、社員による社員のための実践型研修制度「セゾンの学び」がスタートしました。

―これまでの講座の実施を経て、いかがでしょうか?

人に教えることほど、勉強になることはない。
人の成長の助けとなろうとすることほど自らの成長になることはない。

出典:ピーター・ドラッカーの名言より

ここに引用したのは、ピーター・ドラッカーが残した名言の一つです。成長への一番の近道は、教える先生役をやるという事。本格稼働前のプレ講座を含め、何人かの先生がオンラインで授業を行う姿を見て、この言葉を思い出しました。

ドラッカーの名言の通り、先生たちは授業を経て飛躍的に成長しています。自身の知識やスキルを、人に教える事は皆初めてなので、「どうやって資料を作成したらよいのか?」「時間内で何を伝えたら良いのか?」「どうやったらオンライン上で上手く言いたい事が伝わるのか?」など、一つひとつ試行錯誤しながら準備を進めていきます。

その結果、1回目よりも2回目、3回目と経験を積み重ねることで、見違える程成長しています。先生自身が一番の勉強になっているようです。


ー 次回、後編に続きます。ー